「旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス」

旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス

この作品をみたのは2012年の東京国際映画祭。
その年は、参加作品の土屋豊監督作品「GFP BUNNY タリウム少女のプログラム」が日本映画・ある視点部門に出品されていました。
さて、それはそれ。

レイモン・ドゥパルドンの作品、今年、日本でやっと公開が始まります。

映画祭では仕事のスケジュールと、上映プログラムを、パズルのように組み合わせながら、見たい作品を絞っていきます。
東京国際映画祭では、たくさんの作品が公開されており、全ての作品をその時に全部見ることはできませんが、気になった作品をメモしておいたりして、日本の公開のタイミングや、海外に渡航した際に、いつか見たいと記憶に留めます。新人監督であったり、日本ではなかなか公開されない遠い国の作品だったりしても、その作り手が作り続けていたりすれば、その次の作品に出会える可能性があるようにも思っています。

演者として映画に関わっていることもありますが、
それにしても、なんで、そんなにしてまで、熱心に‥‥‥。と自分自身でもたまに思ったりして、考えます。

世界中の映画を見尽くすことがきないように、
世界は広くて、人に会うにも限界があるし、旅をし尽くすことはできない気がするし、いや、できないし。
でも、生まれてきたこの世界のことを知りたいなって思うわけです。
私は何故生まれてきたんだろうって思いと一緒に、答えが見つからなくても、誰かと、この世と、呼応したいという欲求で生きていけるように思うのです。
映画や、本屋、音楽や、なんやかんや、そんなものは、私にとって、とても大切な距離にあり、知りたい世界の一片に思えるのです。

レイモン・ドゥパルドン監督と、共同監督のクローディーヌ・ヌーガレ。妻であり自身の映像作品の製作・録音を担当してきた。
それぞれが見つめた世界が、見つめあった、時間を通して再構築され、紡がれる世界。
そこには、じっとじっと、世界を見つめていた人がいました。
そして、その人を見つめていた視線。

うまい言葉は見つかりませんが、東京国際映画祭で初めて観た時、
なんだなんだ、面白い面白い、って思ったのですが、言葉も足りない私には話す相手がいませんでした。
私が見つめたものを、上手に人に語ることができなくて、悔しかったように覚えています。

宣伝配給の方が、5年も前に私が書き留めた小さな言葉を覚えていてくださったのか、見つけてくださったのか、丁寧に上映のお知らせくださいました。

さて、これで、この作品と一緒に、仕事や、旅や、愛や、人生や、人間や、世界や、いろんなことを考えることができるかもしれません。
私も、劇場で見直したいと思っています。

合わせて監督の来日と、写真店、書籍の日本語訳の出版があるようです。

「彼の夢は、世界中を旅したフィルムのかけらで、一本の映画を作ること」フランスを代表する写真家による”ガイドブックには決して載らない”人生の旅行記

情報源: 映画『旅する写真家 レイモン・ドゥパルドンの愛したフランス』|9月9日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

特集上映
フランスのドキュメンタリー映画史の遺産と現在
会場:アンスティチュ・フランセ東京2F エスパス・イマージュ
(新宿区市谷船河原町15)
会期:9月1日(金)- 9月3日(日)
※9月1日は『旅する写真家』の特別上映あり
(ドゥパルドン監督ゲスト予定)
上映予定作品:
『Reporters』(1981年)
『アフリカ、痛みはいかがですか?』(1996年)
『Profils paysans : l’approche』(2001年)
『モダン・ライフ』(2008年)

写真展
DEPARDON / TOKYO 1964-2016
会場: シャネル・ネクサス・ホール
(中央区銀座 3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階)
会期: 2017年9月1日(金)- 10月1日(日)
12:00 – 20:00 無休・無料
先の東京オリンピックが開催された1964年、世紀のイベントを取材するため、 一人の若者が初来日しました。後にフランスを代表する写真家となるレイモン・ドゥパルドンです。まだ駆け出しだった彼は、大いなる好奇心をもって競技場や人々にレンズを向けました。以来、たびたび東京の街を訪れ、ドゥパルドンならではの視点で写真におさめてきたのです。そして、2016年、ドゥパルドンは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会をひかえたこの街を撮影するため、また日本を訪れました。彼は、「夢遊病の外国人が降り立って、撮った写真だと思ってほしい」と語っています。本展では、1964年以降のモノクロ作品とともに、今回撮り下ろしたカラー写真を併せて展示いたします。報道写真の名手がとらえた写真群には、私たちには気づくことのできない東京の姿が写し出されています。

書籍刊
『さすらい』日本版

レイモン・ドゥパルドン『さすらい』
(青山勝+国津洋子訳)2017年8月、赤々舎より刊行予定
(予価税込:2,160円)

※原著(Errance)は2000年に刊行され、単行本、文庫本あわせてフランスでの販売部数は累計61,000部に及ぶ。レイモン・ドゥパルドンの代表的著作のひとつ。

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